竹串の先に、小さなお豆腐。
ほんのり焦げた味噌には、小さなケシの実。
その昔豊作を祈る人々は、田植えの折「田楽」と呼ばれる舞を舞いました。
一本足の竹馬に、異国のいでたち。
串に刺した豆腐をいにしえの田楽法師に見立て、何時しかその食物も「田楽」と呼ぶようになりました。
素朴な肴に息づく、日本人の米への想い。
田楽味噌の味わいと共に、大切に伝えたい。


(写真は、京都を代表する写真家・水野克比古氏の作品です)

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